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彼がこんなに驚くのは、なんとなく想像できた。
たぶんこの二人は付き合っているのだろう。。
だから僕と遊ぶことに対して、こんなにも不思議がるのだろう。 核心を聞いたらこの場所から帰ろうと決断し、彼へ質問を投げ付けた。
「おいおい、Bはなんでそんな驚くんだ?理由でもあんの?」
「あ、いや。何度も聞くけど本当にあいつなんだな?」
「おいおいしつこいって。もうこの際ハッキリ言ってくれよ」
彼は少し下を向き、恥ずかしそうな小さい声で言った。
「あいつ、2年前に死んだ」
「は?」
「婦女暴行で」
「は?」
「葬式にも行った」
「は?」
こんな見え透いた嘘を付くなんて許せなかった。
自分が付き合っていることをひたかくしにし、嘘をつくなんて最低な奴だ。
そんなにも彼女から僕を引き離したいのか?
素直に言えばいいのに何を考えているのだろうか。
僕は阿保らしくてその場所を後にした。
家に帰り、彼女にさよならを言う為サイトへ侵入した。
しかし、彼女のプロフィールは変化し、大好きだったあの写メは、着物を着たおばあちゃんに代わっていた。。
『オマエヲニガサナイ』
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