第1章

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美味しい朝食を完食し、諸々の準備を済ませた後新品の制服に袖を通す。173cmというまあまあ高めの身長にも関わらず、体重は50台中ほど。かなり細目の体に身長に合わせて買った制服がフィットする筈もなかった。 「……まあ、部活やれば筋肉つくだろ!結構厳しいって話だし」 先程ワックスを付けた髪を再び軽くセットし、玄関へ向かった。 「じゃあ、また後でね」 「ああ。行って来ます」 親は入学式に間に合えばいいため、俺は先に家を出る。これから始まる、新生活への期待を膨らましながらドアを開けた。 「………げ」
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