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‐木の葉の里、火影邸・執務室‐
満月の月明かりが火影室の中を淡く照らしていた。室内には赤を基調とし、淵を黒色で火のように染めた丈の長い服に腕をとうした、青年が一人。
その背には“六代目火影”と刻まれていた。
窓の外を眺めていた青年は誰も居ないはずの部屋でいきなり声を出した。
「遅かったな、サスケ。」
青年が振り返ると、青年と同い年ぐらいの黒い髪と瞳をした青年、サスケが居た。
「思ったより、手間取ってな。だがAランクにしては歯応えがなかっぞ、ナルト。」
椅子に座りながらナルトはサスケの言葉を聞いた。
「仕方ないってばよ、暁やマダラとの戦いが終わってから大きな争いもなく平和なんだから。」
「そうかも知れないが……」
そんなサスケの不満を聞きながらナルトは少しだけ微笑んでから口を開いた。
「じゃ、帰って来て早々で悪いが新しい任務についてもらうってばよ。」
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