ACT.1 紫煙と殺し屋

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「相変わらず血も涙もねえな死神さんよ」 返り血を存分に浴びたナイトレイドの背後から、渇いた拍手をしながらB.Bがやって来る。 「こいつらはきっと囮だ」 「だろうな。これだけの兵士を殺った奴だ、別にいるぜ」 そういってB.Bは足元に転がる兵士を見やった。 それぞれ武器も手にしないまま息絶えている、相当の手足れと見てまず間違いないだろう。 ーーーすると再び銃撃音。 同時にそれはナイトレイドと向かい合っていたB.Bの頬を掠めた。 「ハッ!(やっこ)さん、数打ちゃ当たるとでも思ってんのかよ!」 瞬時に背後を向いたB.Bはこめかみに青筋を立てながらも、楽しむように迎撃する。 「これじゃあまるで俺達が侵入者だな!」 先程までナイトレイド達がいた反対側の通路には、10人以上の敵が銃弾の雨を降らさんとばかりに追って来ていたのだ。 「ここは俺が抑えるッ!ナイトレイド!テメェは研究室に向かえッ!」 (言われなくとも) すでにナイトレイドはそこへ向かっていた。 足元に散らばる王国兵の死体を避けながらーーー。
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