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「相変わらず血も涙もねえな死神さんよ」
返り血を存分に浴びたナイトレイドの背後から、渇いた拍手をしながらB.Bがやって来る。
「こいつらはきっと囮だ」
「だろうな。これだけの兵士を殺った奴だ、別にいるぜ」
そういってB.Bは足元に転がる兵士を見やった。
それぞれ武器も手にしないまま息絶えている、相当の手足れと見てまず間違いないだろう。
ーーーすると再び銃撃音。
同時にそれはナイトレイドと向かい合っていたB.Bの頬を掠めた。
「ハッ!奴さん、数打ちゃ当たるとでも思ってんのかよ!」
瞬時に背後を向いたB.Bはこめかみに青筋を立てながらも、楽しむように迎撃する。
「これじゃあまるで俺達が侵入者だな!」
先程までナイトレイド達がいた反対側の通路には、10人以上の敵が銃弾の雨を降らさんとばかりに追って来ていたのだ。
「ここは俺が抑えるッ!ナイトレイド!テメェは研究室に向かえッ!」
(言われなくとも)
すでにナイトレイドはそこへ向かっていた。
足元に散らばる王国兵の死体を避けながらーーー。
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