ACT.12 殺し屋と呪縛

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『忙しくて連絡もできなかったか。たまにはこっちにも顔を出せ。4年前の誕生パーティー以来だろう……。俺は成長したお前が見たい』 「もう、そんな時期か……」 スタンはどこか遠い目をしながら、自宅近くの駐車場に車を止めた。 『聞けば有名な女優と恋仲だそうだな』 突然話題をとんでもない方向に振られ、スタンは思わず言葉に詰まってしまった。 「い、いやこいつは……」 否定しようにも国家機密が絡んだその特殊な経緯上、難しかった。 エミリアは自分に話題が向けられた事に気付いたのか、首を傾げている。 『彼女も連れてこい』 更なる追い討ちをかけるその言葉に、スタンはギョッとしたように体を硬直させる。 『パーティーは華やかな方がいい。まだ少し時間はある、日程はなんとかなるだろう。お前とは積もる話もあからな……。待ってるぞ』 そういって電話は切られてしまった。 (最悪な事になった……) 青ざめた顔で頭を抱えるスタンにエミリアは怪訝な顔。 「どうしたの…?お父さんだったんでしょう?」 「"父親のようなもの"だ……。パーティーに呼ばれた」 「あらいいじゃない、行ってあげれば」 「お前も連れて来いだと……」 「そうなの………って、ええええーッ!?」 狭い車内に、エミリアの高い叫び声が響き渡ったーーー
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