ACT.1 紫煙と殺し屋

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初めて人を()ったのは10歳を迎える前だった。 別にこの世界じゃ珍しくもない。 殺しは非合法で合法のようなもの。 それを学んだのは施設に入れられてからだ。 貧困に加え、夜みてえに薄暗い青い髪と目が気持ち悪いという理由でガキの頃、両親に売り飛ばされた。 それから俺は殺しの方法を叩きこまれた。 夜の闇に紛れて数え切れない人間を殺した。 理由なんてない、「やれ」と言われたからやった。
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