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そして次の日、シャルロットに『明日、ここに来て欲しい』そう言って渡された地図を元にカイは歩いていた。
『しかしまぁ高いなぁ………』
見上げるとそこには天をも貫くような建物がところせましと並んでいる。
まるで太陽に向かって伸びる向日葵のようにそれらの建物は背を競い合っているかのようだ。
そしてそんな建物たちのせいだろうか………道は至る所に敷かれており、地図がなければさしものカイですら迷子になってしまいそうだった。
『っと、ここか?』
街を見渡しているうちに目的地に着き足を止めるカイ。
カイの目の前にはこの街で1番高いであろう建物が鎮座していた。
おかげで太陽がすっぽり隠れてしまい少し肌寒い。
カイはそんな建物を短い時間眺め、堂々とした足どりで中へと入っていった。
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