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朝だ。
今日から高校生。
憂鬱だ。
友達ができるかどうか心配だ。
そんなことを考えながら朝食をとる。
今日は朝からカップ麺。
一生懸命すする。
この時間が1番好きだ。
食べ終わり、容器には残り汁だけが入ってる。
俺はもったいないと思ったので水筒に残り汁を入れた。
学校に持って行くのだ。
『真幸~今日から学校でしょ!早く行きなさい!』
母が今日も大きな声で俺に注意をする。
『安子…今日も可愛いぜ…』
そう言いながら俺は母の鼻の頭にキスをした。
母の鼻の頭は韓国のりの味がした。
準備を済まして学校へ向かう。
そういえば今日は保を見ていない。
保は俺の父親だ。
郵便局員として働いているが、家に帰って来ないことが多い。
出張と称して浮気をしているのだ。
そんなことより学校だ。
俺は中学の時からの同級生、『天野貴仁』と『村瀬慶晃』と学校へ行くことにした。
『おはよう。』
村瀬と挨拶を交わし、出発する。
天野?
知るかよそんなカス。
周りからの天野への扱いはたいそう酷いもので、今日も約束をしておきながら無視して学校へ直行だ。
『渡邉、一緒のクラスになれるといいな。』
『一緒のクラスになったら毎日お前の尻の穴舐めてやるよ。』
『コラ!』
とくだらない会話をして学校へ向かってると、後ろから俺達を呼ぶ声が聞こえてきた。
『待ってよ~!ハァハァハァ…ハァ…ハァハァハァハァハァ!ハァァ!』
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