第6.5話『友好かファイトか?!少女の心に秘めた想い!!』

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「かつては、テコンドーの大国と言われた韓国も淋しげな街ね」 ブットキャリアーから指定されたホテルまで歩く。レインは、モバイルでコリアの情報を調べていた。 「ネオコリアは今回のガンダムファイトには参加してない国だけど…。交流戦には応じるなんて何かあったのかしら」 「………」 レインが一歩下がるように歩いている。 時折、ドモンの顔を見るが、反応は無かった。 「カラト委員長が、今回の件もあって無理矢理交流戦の時期を早めたって噂もあるけど…」 ガンダムファイト中のファイターのコロニーへの帰還は原則として禁止されていた。 カラトは「伝統的な交流戦」がある為という名目で、ガンダムファイト委員会へ提出していた為に追求はあれど違反にはならなくなるだろう。 ドモン達は、その「伝統的な交流戦」の為に、コリアの街に来ていた。 普段はガンダムファイトの二年後する筈の交流戦。 たしかに急過ぎるとはドモンも感じていた。 「ねぇったら…」 レインが若干手をドモンの肩に乗せようとした時、ドモンはそれを感じたような歩くのが早くなった。 繁華街を抜けて目指すは会場ともなるスラムの街。 とは言えど、繁華街もスラムも、そこに住む「人間性」の違いだけで見た目は変わらなかった。 しかし、その線引きはすぐにわかった。
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