始まり

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今思えば 自己破壊の始まりは 高校一年生の夏 この時は 自分が自傷行為をしているという自覚はまったくなくて 好きな人に見てほしい…ただそれだけだった というより自傷という言葉さえ知らなかった… 当時 好きだった人… あたしには 大人で カッコ良く見えた憧れのバイト先の正社員 布川さん たまたま一緒に休憩中の 雑談の中にあった 布川さんの 「 デブは嫌い」 っていう一言を聞いてしまったのがきっかけで 62キロの小デブちゃんだったあたしは 3ヶ月で38キロになった ただ痩せたい一心で それが他人から見て 病的かどうかなんて 考えた事もないし どうでもよかった まだ拒食症なんて言葉はメジャーではなくて 拒食も過食も 自傷に含まれてるというのは 何年も経って 心療内科にかかった時に初めて知った
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