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学校には ほとんど行かなくなっていた 学校が終わってからやっていたファミレスのバイトも 毎日 朝から いれてもらい バイトのない日は一人で1日中 上野動物園で猿とカバを見て 不忍池をぶらぶらして過ごした 親もバイト先の店長も 学校の先生も とても心配してくれているのがわかったけれど それすらも煩わしかった あたしに関わると迷惑がかかるから 放っておいて…と 心配してくれる大人達を自分から遠ざけて わざと孤立してた 高3の夏に高校を中退 けどバイトだけは真面目にやってた 同年代の仲間の前では できる限り明るく振る舞ってた すぐに死ぬつもりでないなら 仕事は必要だと思ってたから… 早く 自立したかった 一人になれる空間が欲しかった 一人に なりたかった
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