-ー始まり--

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俺は竜崎と一緒に、事務所から歩いて約10分はかかる商店街まで歩いていた。 それにしても、竜崎はさっきから一言も喋らない 片腕をぐるぐる回したり、時々ジャンプしてみたり、意味がわからない事をしながら歩いている。 正直、まわりの目線が痛い・・・・・・ どうやら俺が喋りかけないと喋る気がないようだ。 うーん、少し竜崎に話しときたい事があったんだっけ 「竜崎、少し話したい事があるんだけど」 「何ですか?少しだけ話を聞きますけど」 またもや、片腕をぐるぐる回しながらニヤリと笑い言う竜崎。 本当に聞く気あるのか? 「最近ニュースをよく見るんだけど、毎日毎日人が殺されて、殺人事件のニュースをよく見るんだ。ていう事はだよ? 毎日人が殺されたりして、人は死んでるって事だよね? こういう殺人事件ってのは、どうにかならないのかなぁって最近思うんだ」 「どうにもならないですね」 一生懸命言い終えた瞬間に答えを出された。 少しは考えて欲しいんだが・・・・・・ 「何でどうにもならないんだよ竜崎」
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