-ー始まり--

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「いや、さっき行かないと言ったじゃないですか」 「いいからたまには外に出なさいよ!あんた二週間ずっーーと引きこもってんのよ!」 なるほど、竜崎があまりにもこの事務所にずっと引きこもってるもんだから買い物ついでに外に出さそうとしてるんだな。 ちゃんと助手らしい事もするんだなぁ。 「口を開けながらボーっとしてないで、源さんからも何か言ってよ!」 むむむ、人がせっかく感心していたのに・・・ まあそれはいいや、とりあえず竜崎を説得するか。 「竜崎、桜ちゃんの言い分もわかってやれよ。ずっと引きこもってたら体に悪いぞ」 「体なんかどうでもいいです。私はこの脳さえあればいいんですよ」 頭を人差し指でトントン叩きながら、まるで俺らを挑発するように言う竜崎。 その時、俺の背後からもの凄い殺気を感じた! どうやら桜ちゃんが、完全にブチ切れたようだ。 「あんたには二つ選択肢があるわ。一つ目は私の為に買い物に行くか。二つ目は今、あんたのご自慢の脳がつまっている頭をぐちゃぐちゃにされるか・・・さあ、どっちにする?」 顔は天使のような顔をしてるが明らかに戦闘体勢に入っている桜ちゃん。
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