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「もちろん、一つ目のでお願いします」
考える暇もなく、一瞬で答を選んだ竜崎。
ていうか、その選択しかありえないんだけどな。
「じゃあ、買い物よろしくー」
急に機嫌をよくし、竜崎に買物袋と買ってくるものを書いたメモ用紙を渡した。
まあ、俺は竜崎が帰ってくるまでのんびりお茶でも飲んでおきますか。
「では行きましょうか源さん」
「え! 何で俺まで!」
「暇だからここに来たんですよね?じゃあ暇ついでに一緒に来て下さいよ」
いや、まあ確かに暇だけど・・・・・・
「わかったよ。一緒に行くよ」
「ありがとうございます。では、留守番よろしくお願いしますよ桜さん。変な人が来ても出たら駄目てすからね」
まるで子供に言い聞かすように言う竜崎。
「よほど頭をぐちゃぐちゃにされたいようね」
「行ってきます」
っと言いそそくさと事務所から出て行く竜崎。
一体なにがしたいんだか・・・・・・
「じゃあ、桜ちゃん。俺も行ってくるよ」
「ちょっと待って! 確か天気予報で雨が降るって言ってたから、傘持っていって」
「すぐ戻るからいいよ。それじゃあ」
「いってらっしゃい」
俺は、桜ちゃんに見送られながら事務所を出て、竜崎についていった。
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