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辺りいっぱいに漂う甘い香り。
俺は目の前の光景に目を疑った。
…けど同時に感動してる。
すっげえよこの世界…!
建ってる家や建物はクッキー、ビスケット、チョコレート、ケーキ…俺の世界でも馴染みの『お菓子』…!
『健司、ヨダレ拭け。』
「うぎゅっ…!」
いい加減、蹴りでつっこむの止めてくんねーかな…ヨダレじゃなくて鼻血垂らすハメになるんスけど。
そして目の前一面に菓子が溢れてるのに何故今土星饅頭食ってんだ。
『食いたい年頃だからな。俺くらいの歳ならよくある事だ。』
「お前と同じ年頃のヤツ見た事ないわっ!!」
俺、この旅行終わる頃には顔面ボッコボコになる代わりにツッコミ芸が上手くなりそうだ。
「美味そう…1つくらい食えねーかな…」
『この世界は主食が菓子だからメシ屋のメニューも全部菓子だぞ。』
甘すぎて舌がだるくなりそうな世界だなー…
俺は甘いモン好きだからかなり嬉しいけど。
…ん?何かすげー行列…
「ボス、あれ何だ?」
『ああ、アレは野菜屋だよ。』
「はあ?」
野菜屋?
八百屋に何で行列が…
げ。嘘だろ…
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