時が止まった少年

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「もう、あれから何年になるかな…時間を数えるの止めたから分からなくなった。」 傘がゆっくり話し始めた。幼いけど、綺麗な声が静かな空気によく合う。 この世界は昔は人が沢山居て、もちろん傘にも家族が居た。 平和で幸せな世界。ある日、そんな世界に悪魔がやって来た。 『この世界にあるモノは全部俺が貰う。俺は気前がいいからな。1つだけは置いて行ってやる。1人1つだけ、置いて言って欲しいモノを書いておけ。それ以外は明日の朝全て貰って行くからな。』 皆恐れ、動揺した。それでも相談し、悩み…置いて行って欲しいモノを決めた。傘も自分なりに考えて書いた。 そして次の日の朝…
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