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『毎度いらはい~♪』
最初に連れて行かれたのは謎の店。売店みたくこぢんまりした建物で…
ただココに居た店員も何か普通じゃないっぽい。
長髪の黒髪を後ろで縛って赤い帽子被って金色のピアス…までは普通の兄ちゃんっぽいんだが。
上半身裸で腰からのエプロン。…露出狂か?
『なんやのん、ボーちゃん。また人間のお客はん連れて来てもうて…ホンマ堪忍したってな?この人勝手やさかい。』
あ、何かイイ人そう。つーかこの魔王、被害者俺だけじゃないんかい。
『恵比寿(えびす)!余計な事言ってっと舌引っこ抜くぞ!』
『堪忍やがな!そんな事しはったら土星饅頭売らへんで』
…俺の存在忘れられてるよな。
『神様の売店へようこそ!わいは商売の神、恵比寿っちゅうモンや。』
「え…恵比寿ってあのメタボで鯛持った…」
『勝手にメタボに描いたんは人間はんやろ!まあ肥えとる方が縁起よう見えるからなんやろけど…』
怒られた。いや、描いたの俺じゃないから。
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