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すると
広は瑞祈の方に振り返った。
「ひっでえ…傷だろ…。俺、20年前に今の育ての親に引き取られた。そして、ずーっとひどい暴力を受けていたんだ。最初の頃は優しく接してくれたが、だんだん本性をあらわして、毎日俺のことモノみたいに扱っていた。」
そう言いながら
広はバスロールを着た。
「今更、父さんや母さんに会いたいとは思わないけど…。」
「お父さん達はついこの間、事故で二人とも亡くなったの。」
広は黙ったままだった。
「そう…。それと俺の育ての親は父さん達から見たら、叔母に値する存在だったんだ。」
瑞祈はびっくりした。
「小さい頃は実の子供のように可愛がってくれたけど…」
二人はベットに座った
シーン
重い空気が…。
「俺、人をあやめて[殺して]しまったんだ。」
広は瑞祈とは視線をあわさず、前を真っ直ぐ見ていた。
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