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そう言って立ち去って行った。
それから数ヵ月がたって。私と信は付き合いだした。そして私は和也のことを忘れていった。それが一番幸せなのかもしれない。そう思ったからだった。すぐに忘れられるよ。お兄ちゃんのことなんてと思った。でも決して忘れる事はできなかった。その理由は理由はまだちょっとわからないけれど。とにかく忘れられなかった。私はお兄ちゃんと信の間で心が揺れていたのだった。信にはそのことはまだ言えてないけれど。そんなある日、信から突然呼び出された。
「どうしたの?」
珍しく信はかなり緊張しているようだった
「え?」
すると信は鞄から何か小さな箱を取り出した。なんだ?と思いながら受け取った。
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