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やはり片岡がこの店の花板を狙っているという噂は本当なのか!?
普段なら自然な便意に任せるところを、力みが入る。
何とか5皿目をキープ!
このままでは他のウンコ職人の出る幕がないが、そんなの知ったこっちゃない。
オレはここを、この「金鮨」の花板の座を絶対に失いたくないのだ!
「ヨイショーッ! 喜んで!」
片岡をふり返った。と、奴も顔を上げる。目が合った。
瞬間、気のせいだろうか、片岡の目が微笑んだように見えた。
片岡……不思議な奴。
突然目の前に現れ、俺をここまで本気にさせた。
ある意味、ウンコ職人としての俺をさらに飛躍させるために、奴はこの店にやって来たのかもしれない。
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