ショート

10/57
前へ
/57ページ
次へ
「あ!そういえば、あなたのクラスの名簿。一通り目を通しておきましたか?」 「あ、はい。一応。そういえば、登校拒否の生徒が一人いるんですよね?」 名前は聞いていなかったが 「ああ、新宮優ですね?彼女は1年の2学期のはじめから、不登校でして」 「新宮優!」 思わず叫んだ。新宮優とは今朝、桜の木のところで会ったばかりだった 「新宮優をご存知なんですか?」 「え!今朝、校門の近くで挨拶をかわして。」 「ときどき。来たりするらしいですよ?」 理由は特にわからない 「彼女のこと気になりますか?言っておきますけど、手をだしたら」 首と言いたかった 「違いますよ?ただ、どうして。不登校なんて?結構明るそうだったのに。虐め?それとも」 「よくわからないですけれど。どちらでも、なさそうですよ?」
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

107人が本棚に入れています
本棚に追加