少女と傭兵の使い魔

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―セレスティア王国、国内、アリアルジェス魔法養成学園― チュン、チュン 小鳥がさえずり外は晴天、正に最高の朝だ。 そんな朝日に照らされている一室、ここ、アリアルジェス魔法養成学園の生徒寮、そこにある少女が寝ていた。 金髪の長い髪は朝日に照らされて美しく輝いている。 小柄な体にまるで人形の様に整った寝顔、そして豪華なベットの作りを見るとまるで一国のお姫様の様だ。 「ん・・・うぅ~ん」 布団の中で体をもぞもぞと動かす少女。 寝返りをうち窓の方に体を向けるとその朝日に照らされ目を擦りながら上体を起こした。 「うぅぅ~ん、はぁ~朝かぁ~・・・・・いよいよ今日なのね」 彼女は腕を上げて伸びをした。 その表情は心地よい朝のせいか、それともこれから起きる出来事を考えてか、その藍色の大きな瞳は期待に満ちていた。 彼女はベットから降りパジャマを脱ぐと、クローゼットにしまっている紺色のスカートを履き、白いワイシャツの上に茶色のベストを羽織った。 学園の制服なのだろう。 それから台所から適当にパンとチーズそれとミルクで朝食を済ませ、 必要な物を鞄につめて意気揚揚と部屋を出た。
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