少女と傭兵の使い魔

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「プレッシャ~掛けないでよぉ、あぁ・・・・だんだん胃が・・」 とうとうお腹を押さえて顔面蒼白になる彼女。 プレッシャーに弱い彼女にとって、絶対出来るなどの言葉は禁句だった。 「ありゃりゃ、まいったなぁ~ここまで緊張しちゃうとは・・・まだ教室にすらついてないのに・・・・」 片手を頭に当てて苦笑いをするリィナ。 「もう!アリアは自信無さすぎ!!折角魔力の質は凄いのに勿体無いよ?」 「そんなこと言ったってぇ~、それと実力は別だよ~」 「いいえ、こと召喚魔法においては魔力の質はとても大切なものよ?」 すると隣から話かけられる。 声のした方に目を向けると腰まである美しい白銀の髪をした美女が隣に歩いていた。 「わぁ!?エレナ先生!?お、おはようございます!!」 彼女はアリア達の担任、エレナ・ラッセル、その容姿、慈愛に満ちた笑顔から生徒達の人気が高い。 「あ!先生おはようございま~す」 「ええ、おはようアリアさん、リィナさん」 そこでニコッと笑うその笑顔は、女性でも思わず見とれてしまうほど美しかった。 「ところで今日の使い魔召喚の儀に大分緊張してるようだけど?」 「そうなんですよ!?アリア失敗するかもってどんどん不安になっちゃって・・」 困ったものを見るようにリィナがアリアを見る。 うぅぅ・・・・何も言い返せない・・・・・
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