異世界の街並み

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辺りは賑わった店や物で溢れている商店街。 この商店街の一角を、紫音とアリアは歩いていた。 昨日の宣言通り、紫音の日用品をそろえる為、学園の外の街に出ている。 部屋を出る前から終始笑顔のアリア。 今日は何時もの制服とは違い、白のフリルのついたワンピースを着ている。 辺りを見回しても、人々の服装は、多少の違いはあるものの、そこまで元居た世界と大差は無いようだ。 街並みは古い建物の様に見えるが、文明が発達していない訳では無く、それはこの世界独特のものらしい。 辺りはとても活気があり、アリア曰く、この国でもかなりでかい規模の街らしい。 「そういえばさ、最初に着てた服ってあまり見ないデザインだったよね?でも下に着てるシャツとかはこっちと変わらないみたいだけど。 もしかして特注?」 首を傾げているアリア。 今一世界感が解らないらしい。 「ああ、あれは俺が扱い安い様に作った物だ。 そうだな・・・・建物は若干違うが、服装と食文化はあまり俺の居た世界と変わらないな」 顎に手を当てて答える紫音。 「へぇ、そうなんだ、何か不思議だね」 少し上を向いた後、俺に視線を合わせて笑うアリア。 確かにこの街並みにこの現代に近い格好・・・・・不思議な光景だ。 しばし歩いた先に、本日最初の目的地、服屋に辿り着いた。
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