少女と傭兵の使い魔

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「では名前を呼ばれた人は此方の魔法陣の上に立って詠唱して下さい。 呪文は前日教えた通りです、 では、クリス・アヘッド、前に」 こうして使い魔召喚の儀が始まった。 さすがにSクラスだけあって皆高位の使い魔を召喚している。 知能の高いウルフや妖精・・・・・中にはドラゴンなんかもいた・・・・・ 「次、リィナ・エルディ前へ」 次はリィナの番だ、これは見逃すわけにはいかない。 「リィナ、がんばってね!」 横にいるリィナに激励を贈る。 「うん!ちょっといってくるね!」 元気に手を振って魔法陣に向かって行くリィナ。 そして魔法陣の上に立ち、詠唱が始まった。 「我、汝を強く望むものなり、 我、汝と共にある者なり、 古き盟約に法り、我ここに乞い願わん・・・・ 我の声が聞き届いているならばどうか答えてほしい・・・・・ サモンサーバント!!」 リィナの足下の魔法陣が水色に光出す。 そして目も開けられない程の強い光が射し込んだ。 目を開けると、リィナの目の前には私の身長位あるとても大きい体、透き通った青と白の毛色の狼がリィナを見ていた。 「我を望んだのはお前か?」 20代前半位の女性のような声で狼は言った。そこには威厳のようなものがあり、とても威圧感があった。 「そうよ」 それに物怖じせず答えるリィナ。 「ほう・・・・我を前にして少しも動じないとは、成程・・・・・我を呼べたのもうなずけるな」 狼はどこか感心したように目を瞑った。
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