少女と傭兵の使い魔

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空中に飛べば翼のあるガーゴイルは必ず追撃にくる事は明白。 真下には人はいないので、俺はためらい無く引き金を引く事ができる。 奴らは俺を罠にはめたと思っていたが、俺は奴らの銃への警戒心の無さからこの方法を適用した。 このまま落下すれば己の主人の放った魔法に直撃するだろう。 俺はガーゴイルの手を取り別方向へ投げ飛ばした。 その直後爆音と共に地面に炎が激突した。 俺は空中で回転して方向を変え、無事に着地する。 辺りに立ち込める黒い煙。 煙が薄くなって行き、俺の姿が見え始めた瞬間、辺りはギャラリー達の歓声で包まれた。 「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」 その歓声中、男は地面に手を付き項垂れていた。 俺は気にせず、見慣れた金髪の少女の元へ歩きだした。 「またせたな」 。
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