26734人が本棚に入れています
本棚に追加
/718ページ
地面に座りこんでいたアリアが俺の姿を見るや否や立ち上がり、駆け出して来た。
「シオン!!大丈夫!?どこも怪我して無い!?」
泣きそうな顔で俺の肩を掴んで揺らすアリア。
これで本当に怪我があったら悪化するのでは?
そんなアリアの両肩をつかみゆっくり身体を放した。
「見ての通りかすり傷一つ無い、心配するな」
俺の言葉に俯いて言うアリア。
「心配するよ・・・・友達・・・・・なんでしょ?・・・」
そう言って次第に顔が赤くなって行くアリア。
「ああ、そうだったな、心配掛けてすまない、俺は大丈夫だ」
俺の言葉に顔を上げ、笑顔になるアリア。
だが、その笑顔が一瞬にして緊迫したものになり、叫んだ。
「シオン!!危ない!!」
後ろからはサッカーボール大の火の球が俺に迫っていた。
最初のコメントを投稿しよう!