少女と傭兵の使い魔

53/62
26734人が本棚に入れています
本棚に追加
/718ページ
動かない俺を見て、両手を下げたアリア。 そして厳しい表情になり、男の方を向いた。 男はアリアを見て言った。 その顔はまだ脅えている。 「な・・なんだ?俺を笑いに来たか?満足かよ!?自分を馬鹿にしていた奴を痛めつけられてさ!! お強い使い魔でよかったな!!」 自分本位な事を吐きつづける男。 「俺のは何の役にも立たなかった!!!」 その言葉に男に近づいて行ったアリアが、手を振りかぶった。 パァン!! アリアは男の頬を叩いていた。 男は叩かれた頬を手で押さえ、顔は目を見開き困惑している。 何故叩かれたか分からないと言った様子だ。 「貴方は何も分かって無い・・・見て!!」 アリアの指指す方向を見る男 。 そこには俺によって倒され横たわるガーゴイルがいた。
/718ページ

最初のコメントを投稿しよう!