少女と傭兵の使い魔

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「あの子が何の為に戦ったか解る!?すべて貴方を守るためよ!! あの子は貴方に惹かれて貴方の使い魔になったの!! だから貴方を守るために必死に戦ったの!!」 怒りに顔を歪め男に怒鳴り散らすアリア。 次第に男の顔も歪んでいく。 「いい!!?使い魔は下僕じゃないの!! 考えた事ある!?彼らは自分の住む世界より私達を選んでここに居るのよ!? それは貴方なら自分を大事にしてくれると思ったから! 貴方はその信頼に応えるどころかあの子の気持ちを踏みにじって傷つけて・・・ 叩かれて痛い? でも、あの子は今もっと痛くて苦しんでるよ・・・・・」 次第に俯いていく男・・・・・ そんな男にアリアは、さっきとは打って変わった優しい声で言った。 「お願い・・・少しでもあの子を思う気持ちがあるなら、行ってあげて・・・・・」
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