26734人が本棚に入れています
本棚に追加
/718ページ
その言葉を聞いて、男がふらふらと立ち上がり、ガーゴイルに向かって行った。
ガーゴイルの肩には、紫音に撃たれた傷があり、そこから緑色の液体が漏れていた。
いくら鉄並みの皮膚をもったガーゴイルでも、至近距離から3発の銃弾を食らえばただですむ筈が無かった。
男は地面に膝を付き、ガーゴイルを起き上がらせた。
「大丈夫か?スライ」
男の言葉に目を覚ましたガーゴイルが目をつむって言う。
「ああ・・・・役に立たなくてすまない・・・・・」
その言葉に男は涙を流し、ガーゴイルを抱きしめた。
「もう良い・・・・もう良いんだ・・・・・今までごめん・・・・スライ」
ガーゴイルはどこか穏やかな表情になり、彼らは二人でその場を後にした。
その様子を見て安堵したのか、盛大な溜息と共にアリアがその場に座り込んだ。
「おい、大丈夫か?」
アリアに近づき肩に手を置いて問いかける。
するとアリアは・・・
「あはは、何か安心したら腰が抜けちゃって・・・・」
「・・・・・ぷっ・・あっはっはっは」
「笑うなぁぁぁ!!」
最初のコメントを投稿しよう!