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「うん・・・だから・・・また見たい・・・かな?・・・」
最後は顔を俯かせてしまう彼女。
「そうか・・・・まあ・・・努力はしよう・・立てるか?」
「ごめん・・・立てそうも無いや・・・・わぁ!」
そう言う彼女の肩と太ももに手を入れ、担ぎ上げた。
「ちょ!?ちょっとシオン!!」
いわゆる御姫様抱っこの様な体制に、羞恥心を隠せないアリア。
「立てないんだろう?なら誰かが担ぐしか無いだろ?
それにこんな状態で授業は無理だな・・・部屋まで運ぼう」
「ちょっと待って!!せめて先生に一言!!」
「ああそうか、おい、そこのお前・・・」
俺は目の前の男子生徒に声を掛ける。
「は!はい!!なんでありますか!!」
予期せぬ俺の言葉に思わず敬礼する男子生徒。
「アリア・ヴェールハイドは負傷により早退する・・・・そう担任に伝えておけ・・・・」
「は!はいぃ!!わかりましたぁぁ!!」
紫音の理不尽な申し出に、すぐさま応え、ダッシュで校舎へ消える男子生徒・・・。
「これで良いか?」
「良いわけないでしょ!!良いから離して!!」
尚も紫音の腕の中で暴れる彼女・・・・しかし紫音の力に抗える筈も無く・・・そのまま部屋へと連れてかれてしまった
。
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