少女と傭兵の使い魔

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「もう!ホント恥ずかしかった!!」 上体を起こして俺に文句を言うアリア。 「あれだけ怒鳴っていて今更何を言う」 首を傾げ言う俺を見て思い出したんだろうか・・・・ 自分の両頬を手で覆って俯き、唸り始める。 「うぅぅぅぅ~・・・・意地悪・・・」 きっと無意識に体が動いたんだろう・・・・・ 他人の為に何より必至になれる人間・・・・・ 俺とは全く違う人間・・・ 必死になり過ぎ周りが見えなくなる彼女を・・・・・ 俺は自分の為に動くのでは無く・・・・・・ 初めて他人の為に・・・・この力を使いたいと思った。 紫音はそのままアリアに向かって跪く。 突然の行動に目を見開くアリア。 そして跪いたまま、紫音が口を開いた。 「俺を、アリアの使い魔にしてくれ・・・・」
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