26734人が本棚に入れています
本棚に追加
「もう!ホント恥ずかしかった!!」
上体を起こして俺に文句を言うアリア。
「あれだけ怒鳴っていて今更何を言う」
首を傾げ言う俺を見て思い出したんだろうか・・・・
自分の両頬を手で覆って俯き、唸り始める。
「うぅぅぅぅ~・・・・意地悪・・・」
きっと無意識に体が動いたんだろう・・・・・
他人の為に何より必至になれる人間・・・・・
俺とは全く違う人間・・・
必死になり過ぎ周りが見えなくなる彼女を・・・・・
俺は自分の為に動くのでは無く・・・・・・
初めて他人の為に・・・・この力を使いたいと思った。
紫音はそのままアリアに向かって跪く。
突然の行動に目を見開くアリア。
そして跪いたまま、紫音が口を開いた。
「俺を、アリアの使い魔にしてくれ・・・・」
最初のコメントを投稿しよう!