26734人が本棚に入れています
本棚に追加
「お前が望んで呼び出した使い魔だろ?
少しは信用しろ。
聞かせてくれ・・・・お前の素直な気持ちを・・・」
紫音の問いを聞いて、目を瞑るアリア。
やがて目を開き、紫音を見て答えた。
「私は・・・・貴方と・・・・シオンと契約したい」
素直に自分の気持ちを露わにするアリアを見て、一瞬ほほ笑んだ後、アリアの手を取り口を開く紫音。
「我は主の為にあり、主は我の為にある・・・我は主の信頼を得れば、時には魔を立つ剣に、時には主を守る盾になろう・・・我・・・ここに始祖の言葉を借り・・・主との契約を・・・・」
そのままアリアの手に顔を近づけ、そっと口づけをする。
その行動によってアリアの顔が赤面したのは言うまでも無い。
すると、アリアの手を取っていた紫音の左手が紫の光を放った。
光が収まると、紫音の左手の甲には紫の紋章が浮かびあがっていた。
「契約完了と言った所か・・・・・これからよろしく頼む・・・主よ」
「アリアで良いよ、友達でしょ?」
俺の言葉にすかさず笑顔で答えるアリア。
俺も自然と笑顔になり。
「ああ、よろしく頼む、アリア」
これが彼らに絆が生まれた瞬間だった。
最初のコメントを投稿しよう!