少女と傭兵の使い魔

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「お前が望んで呼び出した使い魔だろ? 少しは信用しろ。 聞かせてくれ・・・・お前の素直な気持ちを・・・」 紫音の問いを聞いて、目を瞑るアリア。 やがて目を開き、紫音を見て答えた。 「私は・・・・貴方と・・・・シオンと契約したい」 素直に自分の気持ちを露わにするアリアを見て、一瞬ほほ笑んだ後、アリアの手を取り口を開く紫音。 「我は主の為にあり、主は我の為にある・・・我は主の信頼を得れば、時には魔を立つ剣に、時には主を守る盾になろう・・・我・・・ここに始祖の言葉を借り・・・主との契約を・・・・」 そのままアリアの手に顔を近づけ、そっと口づけをする。 その行動によってアリアの顔が赤面したのは言うまでも無い。 すると、アリアの手を取っていた紫音の左手が紫の光を放った。 光が収まると、紫音の左手の甲には紫の紋章が浮かびあがっていた。 「契約完了と言った所か・・・・・これからよろしく頼む・・・主よ」 「アリアで良いよ、友達でしょ?」 俺の言葉にすかさず笑顔で答えるアリア。 俺も自然と笑顔になり。 「ああ、よろしく頼む、アリア」 これが彼らに絆が生まれた瞬間だった。
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