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入学から2ヶ月が経とうとしていた。ジリジリ照らす太陽からうかがえる季節は夏に向かって一直線だった。
この2ヶ月でわかったことが三つある。
一つは彼女の名前だ。あれだけ注目を浴びていた彼女の名前など俺が調べずとも嫌でも耳に入って来る。
「秋ちゃん~!神原さん~!」
と。うるさいっての!でも少しは感謝している。彼女の名前は神原秋。
二つ目は慎の一目惚れの相手であり神原秋の親友の名前…この2ヶ月でわかったが彼女たちは常に行動を共にしていた。
名前は深野優。名前の通り優しそうな顔つきだ。
三つ目。これが一番重要だった。俺は彼女が…深野優といるときも、何をしているときも
神原秋が、本当に笑っているのを見たことが無い。
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