体育祭

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確かに彼女は元々表情の少ない子だとは思っていたけど、ここまで笑わないとは異常だ。 何か大きな悩みでもあるのか…それとも元々の性格…? 色々考えた結果。 出てきた答えは“ 笑った顔がみたい ” 単純? そう言われてもいい。俺はただ純粋に見たいだけなんだ。 もっと彼女に近付きたい。 もっと彼女を知りたい。 この2ヶ月間ずっと思っていたが桜の木の下から進展は一つも無し。 「はぁ…そろそろ話したいな…」 「お?春がそんなに悩むなんて珍しいじゃん!ズバリ、秋ちゃんのことだろ?」 ニカッと笑いながら話す慎。なんとも楽しそうだ。 「まぁな…恋なんてわかんね~よ」 「おいおい…お前が本気で恋するとは全く想像できね…女の子に興味あったんだな…」 「は?当たり前だろ!!!」 もちろん威張ることのほどでは無い。俺が恋愛など論外と思っていたのには訳があった。
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