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「んじゃ、そろそろ帰ろうぜ!」
慎は運動神経がいいにも関わらず帰宅部という、もったいない奴だ。
「だな、明日楽しみだな~!走るの久しぶりだわ!」
元陸上部の俺は明日、活躍出来ることが凄く嬉しい。なぜなら……
俺は3組の方を横目で向き、誰もいない教室のある席を見て微笑んだ。
下駄箱に着き、靴を履き替えたときに事件は起きた。
今の俺の中で優先順位がおそらく一位の神原秋が一人でいた。
その光景を慎が見た瞬間、慎の口からは
「あ、俺…教室忘れ物してたわ!先帰ってて!」
と言い残し、ついでに俺と神原の二人を残し光の速さでこの場を後にした。
心拍数は上がり、体中が熱くなっていた。
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