序章 終わりの始まり
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「……産まれた…の?」 産声を聞いて、嬉しそうに真梨奈は助産婦に問い掛ける。 「えぇ、一人目は。さぁ、お母さん。もう一人も頑張りましょうね!」 ニコリと笑って頷き、助産婦は答えた。 そう、彼女は双子を宿していた。 性別は敢えて聞いていない。 それが『彼』との約束だから。 「早く会いたいわ…」 ポツリと呟いて、再び押し寄せてくる痛みに目を伏せる。
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