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だが、ギルの言い分としては、
「無ぇもんは無いんだっつーの!!」
、である。ゆえにギルは扉を閉めようとする。
内側からも外側からも引っ張られ、扉が悲鳴をあげている中。
ゆっくりと二人の少女がこのなんでも屋事務所の2階から下りてきていた。
「ギル~、だれかお客さんー?」
「ネイチャー。お客さんだったらギルあんなに必死になってないわよ?」
先に話してきたのはネイチャー・スウィース。短めの緑髪に黒いヘアーバンドをしている。ギルよりは年下であろう双剣士だ。
依頼で村を救ってもらい、かの有名な刀匠であり自分の父を捜す為にギルについて行くことにした。
そしてそのネイチャーに呆れながら話しているのはミミル・カフィーヌ。みんなからはミルフィーと呼ばれている。
長い桃色の髪でギルとは同い年か年上かといったところだろう。
元盗賊だが、ある時悪徳政治家に捕まったがギルにより助けられ、なんだか成り行きでついて来ることになったのだ。
その二人はのんびりとギルの必死な姿を眺めている。
「見て、ないで、助けてくれぇえぇッ!!!」
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