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「そういえば、コレットさんは何置いてったのかしら?」
ビクトリーの悲惨な状況など完璧に無視してミルフィーが思い出したかのように聞いてくる。
そういえば、とギルも気になりネイチャーが机を真っ二つにしてしまった際に床にひらひらと落ちてしまった、コレットが置いていった紙に目を向けた。
「んー?『違法集団の壊滅』~?依頼内容は――町に居座る賊達の壊滅及び、存在するのであればその黒幕の捕獲……だとさ」
ほれ、とミルフィーに紙を渡すとどれどれと見始める。
どうでもいいが、目が悪いわけでもないのになんで眼鏡を掛けているのだろう?
「ふーん、依頼金は――50万!?9割も取られるんだったら割に合わないわよ!!」
「ま、そうだけどさ。でもこの程度の仕事をコレットさんが持ってくるわけないし、何か裏があるって考えるべきじゃねーか?」
ギルにそう言われ、ミルフィーも確かに、と頷く。
コレットは今まで恐ろしい程くだらない仕事か唸る程めんどくさい、危ない仕事をギル達に押し付けていた。
今回の仕事はくだらないとまでは言えない内容なので、おそらくめんどう事が多い仕事なのだろう。
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