鋭い槍

10/11
1302人が本棚に入れています
本棚に追加
/963ページ
「潜望鏡上げ!」 ウィィィィィィンンン ガコン 潜望鏡で視認できる距離まで近付くと、フリッツは潜望鏡を動かして敵船を捜した。 「・・・タンカー1隻が単独で航行している」 「識別表をくれ」 副長から受け取った識別表を見ながら、識別表にある船と同じ形状の船を見つけると―。 潜望鏡の十字線を使って、識別表を参照しながら距離や速度を割り出した。 「敵速6kt」 「距離2000・・・」 「・・・接触信管で十分だな」 「1番2番に接触信管の魚雷を装填」 「距離1500で発射する」 フリッツは指示を出した。
/963ページ

最初のコメントを投稿しよう!