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2本の雷跡がタンカーに向かって伸びていき、1発がタンカーに命中した。
グボォーン
水を伝って鈍い音がU‐102まで響いてくる。
「・・・スクリュー音が弱くなりました」
「タンカーの速力が落ちたようです」
「よし!」
フリッツは狙い通りに当たった事を喜び、右手の拳を握り締めて言った。
「これより砲撃戦を行う」
「浮上するぞ!」
そうフリッツが指示すると、即座に乗組員が反応し―。
大量の気泡と共に船体を浮かび上がらせた。
カンカンカンカン
忙しなくラッタルを駆け上り、水雷員が砲撃の準備を始める。
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