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その日の仕事は
4時間で終わり、
俺は早々に帰る。
『じゃあお疲れ~』
わざと明るく挨拶をして。
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聖宅…
聖『はあ~疲れたな~』
勇也『ん~お疲れ様😆😆』
聖『…4時かあ。
夕飯どうする?』
勇也『なんか作るよ~』
勇はここに来てから
大分明るくなった。
一人で耐えてたんだよな。その事を思うと、
アキの事を話して
いいものか正直迷った。
勇『聖~パスタでいい?』
聖『…ああ、サンキュ~』
30分ぐらいして、
勇『できたよ~』
聖『ウマソー』
『いただきま~す😆😆』
飯も終わって、俺は
勇にそれとなく
問いかける。
聖『…アキの事、
少し話してもいいか?』
勇『……』
途端に勇の顔が曇る。
やっぱりまだ
無理なのか…
聖『…アキとはどうなの?』
勇『…どうって?
普通だよ…』
聖『…挨拶とかしてる?』
勇『……』
聖『そのさ、勇も
辛いと思うけどさ…
挨拶ぐらいしてやって?』
勇『…アキに
なんかあったの?』
『勇也にはゼッテー、
ゆーなよ?』
俺はアキの言葉を
思い出していた。
聖『…いや、ただ、
今日挨拶してなかったなーって思ってさ。』
勇『…解った。ごめん…。俺もう寝るな?…』
聖『…ん、ああ。
おやすみ。』
俺はとてもじゃないが、
アキの病状の事まで
言えなかった。
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