114人が本棚に入れています
本棚に追加
寝室に入ると、すでに
電気は消えていた。
ベットに入ろうとして、
俺は胸が
締め付けられた。
勇が声を押し殺して
泣いていた。
聖『…勇…
おい‼勇…‼』
勇『…ッツ…』
聖『…こっち向けって!』
勇『……』
聖『…悪かったよ。
最近おまえ、明るく
なったから、
大丈夫だと思ったんだ。』
聖『…ホント、ごめん。
勇…』
勇『…解ってるんだ。
辛いのは…俺だけじゃないって…』
聖『…うん。』
勇『…でも、どうしても…普通に…話せないんだ。』
聖『…もう解ったよ。
ゆっくりいこうな?
勇?…悪かった…』
俺はそういうと、
勇にキスしていた…。
勇『…ンッ。聖…』
聖『…勇?…
今夜…いい?…』
勇『…ンッ…ア…
聖…抱いて…』
俺は勇の言葉を聞いて、
勇を優しく抱きしめた。
そして勇と肌を重ねた。
俺達はあの夜から、
実は数回、体の関係が
あった。
勇に対しては俺は
恋愛感情はなく…。
ただお互い
必要な時に抱き合う…。
そんな感じだった。
セフレとは違う、
もっと別の何か。
『男同士だから、
セフレとは違うよな?』
なんて話したりしてた。
俺と勇の関係…
なんだろうな。
でも俺はこの関係に
満足していた。
愛しい?
そんな気持ちもないとは
言えない。
でも恋愛じゃない。
だからアキに対して、
後ろめたさも
感じなかった。
最初のコメントを投稿しよう!