プロローグ。

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燃え盛る火炎のもと、響き渡る、戦の叫び。 兵は互いを殺すことに、恐怖を感じ、王は負けに恐怖していた。 「我が軍が敗北すれば、この戦は負けです。」 参謀から、そう告げられた王は内心穏やかではなかった。 勝ってほしい。そんな王の気持ちとは裏腹に王国軍は帝国軍に押されている。 王国軍の死体は積もるばかりで、戦況は刻一刻と悪くなっている。 帝国軍は国で鍛え上げられた屈強の戦士達を集めて作られた軍だ。 一方、王国軍は徴兵令による国民の寄せ集めである。 力の差は一目瞭然であった。
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