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「叶夢くんのは何?」
笑花が彼の手元にある紙を見ると赤のクレヨンでただグルグルと塗りつぶされている。
「へっ?あ、あぁ…た、太陽?」
「上手だね」
笑花は私だってそれぐらい書けるよと思ったが口には出さずに彼を誉めた。
何枚目かの紙を書いたところで彼が立ち上がった。
「どうしたの?」
「近くに公園ある?」
「あるよっ!おっきい公園」
「俺、ちょっと行ってくる」
「笑花も行くぅ!」
二人は大人達に何も言わずにそのまま部屋を出ていった。
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