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鹿嶋「いいかお前等。人鬼大戦なんて言ってるがな、ものすごく簡単に言ってしまうとこれは元々、鬼と鬼の戦争だ」
―鬼と言う生き物がいる。
人を越えた力を持つ、人に近い生き物だ。
それは、当たり前の様に、昔から人のすぐ側にいて、しかし、たまに人を餌として襲う以外は、互いに干渉する事はなかった。
鹿嶋「鬼には、階級がある。
額に一つの角を持つ“一角鬼”を最上級とし、額に二つの角がある“二角鬼”。
頭の左右に角を持つ“双角鬼”と位が低くなり、最も階級が低く、最も醜悪とされたのが、角がどこにもない“無角”とか“角無し”と言われる鬼だ」
そして、と鹿嶋先生は言葉を続ける。
鹿嶋「人鬼大戦は、この角無しと呼ばれ、虐げられた鬼が、反乱を起こした所から始まる。
ところで里見、この反乱を起こした、角無しの頭領の名前、知ってるか?」
いきなり、鹿嶋先生に指名される。
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