第一章 望まれなかった英雄

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悪夢、それもとびきりの、思い出したくもない思い出を夢で見せられた時の、寝覚めは最悪だ。まったくもって、よろしくない。 何がよろしくないかと言えば、漫画や小説では、そんな物を見た日には、それに関係する事件が起こるからだ。 主人公は意味もなく夢を見ない、というのは一体誰が考えたのやら。 だから俺こと、里見千駿はこの、やたらと抱き心地のいい物体Xを抱きしめて、もう少し眠る事に決めて ?「ああ、かつてこれ程までに激しいアプローチがあったでしょうか?いやない。 さあ、もっと抱きしめて、銀河の果てまで」 5秒でその決定を破棄する事にした。
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