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千駿「明日香、あれ程俺の蒲団に入って来るなって言ったろうが」
明日香「あら、心外だわ。
あんなにしっかりと抱きしめて、私と言う快楽を貪っておきながら、まだ兄さんはそんな事を言うの?」
千駿「今のは寝ぼけてて、たまたま…」
明日香「そうなっただけ、なんて言わせないわよ、兄さん。
もしそうなら、何故まだ私を抱きしめてるのかしら?」
千駿「あっ!!」
慌てて蒲団から飛び出る。
続けて、明日香も蒲団から出て来た。
―里見 明日香
10人いれば、8人は振り向くような(あとの2人はゲイかホモだろ)、そんな美少女で、俺の妹だ。
正直、身内びいきなしに見た目は可愛いとは思う。
そう、見た目だけは本当に…
明日香「兄さんって、本当に隙だらけよね。私達の性別が逆なら、兄さんの処女はとっくに私がもらってたわ」
千駿「いや、そんな真剣に語られても」
このとおり、見た目は可愛くても、中身が若干逝ってるため、今だ彼氏なぞ出来てないらしい。
明日香「仕方ないじゃない。多分事実なんだから」
千駿「あのなぁ…」
俺は溜息をついて、いいか、と前置きをし
千駿「お前も、もう子供じゃないんだから、俺ばかりからかってないで、彼氏の一人でも作って、青春を謳歌しろよ。
絶対にそれがいいって」
そう言うと、一瞬、明日香がとても悲しそうな表情をした様に見えた。
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