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あれから三日。
たった三日なのに一ヶ月くらい
会ってないような物足りなさ。
だって毎日会っていたのに
急に会わなくなったら。
変な感じ。
「最近孝海くん、来ないね?」
有紀の質問に言葉をつまらす。
「…うん。」
少し、少しだけ落ち込む。
すると悟が来て。
「有紀、なに福永いじめてんの。」
「いじめたわけじゃっ…。」
「お前と違って福永は繊細
なんだから。」
からかうような悟の視線。
いつもはそれに文句を言う
有紀が黙っている。
「…どーせ綾は可愛いよね!
馬鹿さと、る…。」
顔を上げた有紀は涙目で。
最後のほうか掠れた声。
「有紀?」
「もう…ほっといてよ!」
「おい!あの馬鹿っ…。」
悪い、と悟は私に謝ると有紀を
追い掛けていく。
あー…なんか一人ぼっちだな。
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