05

2/16
6756人が本棚に入れています
本棚に追加
/126ページ
あれから三日。 たった三日なのに一ヶ月くらい 会ってないような物足りなさ。 だって毎日会っていたのに 急に会わなくなったら。 変な感じ。 「最近孝海くん、来ないね?」 有紀の質問に言葉をつまらす。 「…うん。」 少し、少しだけ落ち込む。 すると悟が来て。 「有紀、なに福永いじめてんの。」 「いじめたわけじゃっ…。」 「お前と違って福永は繊細 なんだから。」 からかうような悟の視線。 いつもはそれに文句を言う 有紀が黙っている。 「…どーせ綾は可愛いよね! 馬鹿さと、る…。」 顔を上げた有紀は涙目で。 最後のほうか掠れた声。 「有紀?」 「もう…ほっといてよ!」 「おい!あの馬鹿っ…。」 悪い、と悟は私に謝ると有紀を 追い掛けていく。 あー…なんか一人ぼっちだな。 .
/126ページ

最初のコメントを投稿しよう!