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いつもの大きな公園の入口で
煙草に火を付け
ぷかぷか吹かしながら
いつものベンチに向かって歩く。
みしみしと踏みしめる木の葉は
暖色に色付いていて,
北風が少し冷たいので
僕はコートの襟を立てる。
世界に取り残された様に
存在する自販機で,
いつもの苦い缶珈琲を買う。
そして煙草が吸い終わる頃に
いつものベンチに着いて,
二本目の煙草に火を付けながら
ベンチに腰を下ろす。
僕はいつもの様に携帯を取り出して
『いつものベンチで待ってる。』
それだけを打ったメールを
君に送信する。
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